過活動膀胱の原因、症状、治療とは?頻尿、尿もれでお悩みなら松戸市新京成線五香駅前のくぼたクリニック松戸五香へ

目次

1 過活動膀胱とは!?

過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder)は、膀胱の筋肉が通常よりも活発に収縮し、

尿意を感じる頻度が増える症状です。過活動膀胱の主な症状は、頻尿、急な尿意(尿意緊迫感)、

尿失禁(尿意が我慢できずに漏らしてしまう)、夜間頻尿(夜間に何度も尿を排泄する)などです。

 

 

 

 

 

 

2 過活動膀胱の原因は?

過活動膀胱の原因はさまざまですが、一般的なものとして以下のようなものが挙げられます。

2−1神経系の問題

中枢神経系や末梢神経系の損傷や疾患が、膀胱の筋肉の制御に影響を与える場合があります。例えば、脳卒中やパーキンソン病、多発性硬化症などが該当します。

 

 

 

 

 

 

 

  2−2膀胱の炎症

感染症や炎症が膀胱の筋肉に影響を与え、過活動膀胱の原因となることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

  2ー3加齢

加齢に伴い、筋肉のコントロールが衰えたり、ホルモンバランスの変化が膀胱の働きに

影響を与えることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 2ー4薬剤の副作用

一部の薬剤が膀胱の筋肉の活動を刺激し、過活動膀胱の症状を引き起こすことがあります。

 

 

 

 

 

 

3 過活動膀胱の症状とは!?

3−1頻尿:一日に何度も(通常は8回以上)排尿が必要になる状態です。膀胱の容量が減少しているわけではなく、膀胱の筋肉が過敏に反応し、尿意を感じることが増えます。

 

 

 

 

 

 

3−2緊急尿意(尿意緊迫感):突然、我慢できないほどの強い尿意を感じる状態です。これは、膀胱の筋肉が過敏に収縮し、尿意を感じる信号が強くなるためです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3−3尿失禁:

尿意が我慢できずに漏らしてしまう状態です。これは、緊急尿意が強すぎて、トイレに行く前に尿が漏れてしまうことが原因です。過活動膀胱に関連する尿失禁は、特に「緊急性尿失禁」と呼ばれることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

3−4夜間頻尿:睡眠中に何度も(通常は2回以上)排尿のために目覚める状態です。夜間頻尿は、睡眠の質を低下させ、昼間の疲労感や集中力の低下につながることがあります。

 

 

 

 

 

 

これらの症状は、過活動膀胱が原因である場合もあれば、他の膀胱や泌尿器系の疾患が原因である場合もあります。したがって、症状が現れた場合には、専門の医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。過活動膀胱の症状は、年齢や性別に関係なく発生する可能性がありますが、特に中高年以降の女性に多く見られることが知られています。

4過活動膀胱の治療は?

過活動膀胱の治療は、原因によって異なりますが、一般的には以下のような方法が取られます。

4−1薬物療法:抗コリン薬やβ3アドレナリン受容体作動薬などの薬剤が、膀胱の筋肉の収縮を抑えることで症状を緩和することがあります。

 

 

 

 

 

4−2行動療法:尿意のコントロールや排尿のタイミングを調整するトレーニングが役立つことがあります。例えば、排尿スケジュールの設定や、骨盤筋筋トレーニングなどです。

 

 

 

 

 

 

4−3ボトックス注射:膀胱の筋肉にボトックスを注射することで、筋肉の収縮を抑制し、過活動膀胱の症状を緩和することが期待されます。ただし、効果は一時的であるため、定期的に注射(半年に1回)を繰り返す必要があります。

保険診療が認められていて当院でも施行可能です

 

 

 

 

 

 

過活動膀胱の治療は患者さんの症状や体調に応じて選択されるため、まずは専門の医師に相談し、適切な治療法を見つけることが重要です。また、生活習慣の改善や飲酒の制限、適切な水分摂取、カフェイン摂取の抑制なども症状の改善に役立つことがあります。

 5過活動膀胱の予防方法は!?

5−1適切な水分摂取:

水分摂取が過剰だと、尿の量が増え、頻尿の原因となることがあります。逆に、水分摂取が不足すると、尿が濃縮され、膀胱の刺激を引き起こすことがあります。適切な水分摂取量は個人差がありますが、一般的には、1日に1.5〜2リットル程度が目安とされています。

5−2カフェインやアルコールの摂取制限:

カフェインやアルコールは、利尿作用があり、膀胱の刺激を増加させることがあります。過活動膀胱の予防や症状の緩和のためには、これらの摂取を減らすことが推奨されます。

5−3骨盤底筋トレーニング:

骨盤底筋を強化することで、尿意のコントロールが改善されることがあります。ケーゲル運動は、骨盤底筋を鍛える効果的な方法として知られています。

5−4体重の管理:

肥満は、骨盤底筋に負担をかけ、過活動膀胱の症状を悪化させる可能性があります。適切な体重を維持し、適度な運動を行うことが推奨されます。

5−5睡眠習慣の改善:

質の良い睡眠は、神経系の健康に役立ちます。膀胱の筋肉の収縮をコントロールする神経系が健康であることは、過活動膀胱の予防につながることがあります。

5−6ストレスの管理:

ストレスは、過活動膀胱の症状を悪化させる可能性があります。

リラクセーション技法や深呼吸、瞑想、ヨガ、適度な運動などを行って、ストレスを管理することが過活動膀胱の予防や症状の緩和に役立ちます。

5−7喫煙の禁止または減少:

喫煙は、膀胱の刺激や神経系への影響を及ぼすことがあり、過活動膀胱の症状を悪化させることがあります。喫煙をやめるか、減らすことで、過活動膀胱の予防に役立つ可能性があります。

5−8 適切な排尿習慣の維持:

無理に尿意を我慢したり、急いで排尿を終えることは、膀胱の筋肉に負担をかけることがあります。適切な排尿習慣を維持し、トイレのタイミングを計画的に設定することが、過活動膀胱の予防に役立ちます。

5−9食事の改善:

辛い食べ物や柑橘類、トマトなど、膀胱に刺激を与える食品を摂取すると、過活動膀胱の症状が悪化することがあります。バランスの良い食事を心がけ、刺激物を避けることが推奨されます。

6診療費用

当院では、すべての診療が保険適用となります。初診の診療費用は、薬代を除いて、おおよそ以下のようになります(3割負担の場合)。

  • 尿検査のみ:約2,000円
  • エコー検査のみ:約2,500円
  • 採血+尿検査:約3,500円
  • 採血+尿検査+エコー検査:約5,000円
  • 膀胱鏡検査:約4,000円

当院は、泌尿器科専門の保険診療クリニックであり、プライバシーの管理と感染予防対策を徹底しています。また、当院は老若男女が気軽に受診できる環境を整えております。

泌尿器科の疾患でお悩みの方は、ぜひお気軽にくぼたクリニック松戸五香へご受診ください。